「家は、家族の物語を紡ぐ器」—設計士が語る住宅設計のこだわり
こんにちは。まとまる工務店の設計士、佐藤です。私たちは、地域に根ざした小さな工務店として、日々お客様と向き合いながら家づくりを行っています。
ハウスメーカーのような画一的なプランではなく、お客様一人ひとりの暮らし方、価値観、未来の夢に寄り添う住まいを提案することが、私たちの誇りです。
この記事では、私が日々の設計で大切にしている「設計士としてのこだわり」について、少しだけご紹介したいと思います。
自然の光と風をどう「取り込む」か
設計を始める時、最初に意識するのが「敷地のポテンシャル」です。土地にはそれぞれ個性があり、日の当たり方、風の通り方、近隣の建物との距離など、すべてが違います。
私はその土地を訪れ、時間帯ごとの光の動きや空の抜け感、周囲の音までも体感した上で、窓の位置や大きさを決めていきます。
たとえば朝日が気持ちよく入る東側にはダイニングを配置したり、プライバシーを確保しながら風を取り込むための「高窓」や「通風スリット」も多用します。
日中は照明が不要なほど明るく、夜は静かに過ごせる、そんな自然の力を活かした住まいこそ、心地よさにつながると考えています。
暮らしをスムーズにする「動線設計」
お客様との打ち合わせで必ずヒアリングするのが、「日常の動き方」です。たとえば洗濯の流れ、買い物からの帰宅動線、朝の身支度の手順。
これらを丁寧に聞き取ることで、そのご家庭だけの「正解の動線」が見えてきます。
キッチンとパントリーを通って洗面室へつながる動線を作れば、家事のストレスはぐっと軽減されますし、リビングを通らずに個室にアクセスできる間取りは、プライバシーを大切にしたいご家族に喜ばれます。
毎日繰り返される動きだからこそ、1歩の短縮、1つの無駄を減らすことが、大きな快適につながると感じています。
「余白」がもたらす、未来への柔軟性
家は、完成した時がゴールではなく、そこから長い暮らしが始まります。お子さまの成長、働き方の変化、趣味の拡大など、生活は常に変化していきます。
だからこそ、すべてを最初から作り込むのではなく、「余白」を設けることを大切にしています。
たとえばリビング横に設けたフリースペースは、最初はキッズスペース、数年後にはワークスペースへ。
また、収納をあえてオープンにしておくことで、使い方を住まい手に委ねる柔軟性を持たせています。
設計士としての信念—「家づくりは、人生づくり」
私たち設計士の仕事は、間取りを描くだけではありません。そこに住む家族が、どんな時間を過ごし、どんなふうに歳を重ねていくのかを想像しながら、形にしていく仕事です。
お客様の言葉の奥にある本当の希望を汲み取り、時には気づいていないニーズを引き出すこと。
そして、その思いを「形」にすることが、設計士としての使命だと考えています。
〇〇工務店では、常にお客様との対話を大切にしながら、「あなたらしい家」を一緒に考えていきます。
ご相談や見学のご希望がありましたら、ぜひお気軽にお声がけください。


